井田 良氏がフンボルト財団学術参与(Vertrauenswissenschaftler)に就任しました。
井田 良氏が2014年1月からフンボルト財団学術参与(Vertrauenswissenschaftler)に就任しました。
日本フンボルト協会 理事長 広渡 清吾
井田 良氏が新しくフンボルト財団のVertrauenswissenschaftlerに任命されました。任期は2014年1月から3年間です。
フンボルト財団本部のアジア担当課長、クラウス・マンデルラ博士から日本フンボルト協会理事長あてに1月28日付の手紙が届きました。
それは、井田 良氏(本協会理事、慶応大学教授)が新しくフンボルト財団のVertrauenswissenschaftler(これまで「学術参与」と訳しています)に任命され、2014年1月に就任し、3年間の任期で仕事をすることを知らせるものです。あわせて、今後、さらにフンボルティアーナの世界のネットワークが発展すること、その中で本協会がますます重要な役割を果たすことが期待されています。
フンボルト財団は、世界のフンボルティアーナのネットワークおよび各国のアルムニ組織と協力して、ドイツを研究の場所として選ぶ若い研究者をできるだけ多く助成することを目指しています。財団が任命するVertrauenswissenschaftlerは、この事業を促進すべく、財団との協定に基づき、それぞれの国において、アルムニ組織と連携しながら、財団の広報活動を担当することとされています。
フンボルト財団の日本におけるVertrauenswissenschaftlerは、これまで縣 公一郎氏(本協会副会長、早稲田大学教授)が2008年から2期6年間務めてこられました。縣氏は初代、井田氏は二代目ということになります。この間、縣氏はフンボルト財団と日本のフンボルティアーナをつなぐ大きな役割を果たされました。その御貢献に心から感謝申し上げます。
新しく就任された井田良氏は、これまで法学分野を中心に日独学術交流に大きな実績をあげてこられました。これからの御活躍を心からお願いするとともに、本協会も所期の目的実現のために協力して前進することをあらためて誓いたいと思います。
ごあいさつ
慶應義塾大学大学院法務研究科教授 井田 良
フンボルト財団の委嘱を受け,本年より3年の間,財団の学術参与(Vertrauenswissenschaftler)として,日本におけるフンボルト財団の活動に協力させていただくこととなりました。この「学術参与」がどういうお役目であるのか,多くの皆さまにはイメージがしにくいと思います。いわば日本地区におけるフンボルト財団の広報担当協力者プラスアルファという感じでしょうか。財団と連携して,それぞれの国の研究者に対し,財団の奨学金や研究助成プログラムについての情報を提供するとともに,かつての財団奨学生と協力して,財団と各国の大学等の研究機関との間に緊密なネットワークを形成することに協力することを期待されています。日本における初代の学術参与は,縣公一郎・早稲田大学教授でしたが,長期にわたり,フンボルト財団と緊密な連絡の下,日独間の学術交流に比類のない貢献をされました。後任の私は,縣教授の足元にも及びませんが,大変お世話になった財団へのご恩返しのつもりで,能う限りの力を投入させていただきたいと思います。皆さまには,ご支援・ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます。