7月, 2017年

在独PIネットワークからドイツでの研究者キャリアパスに
ついての記事を寄稿いただきました。

2017-07-26

ドイツの研究機関で研究室を主宰して活躍している日本人研究者ネットワーク(在独PIネットワーク)のメンバーであるコンスタンツ大学の磯野先生からドイツでの研究者キャリアパスについての記事をご寄稿いただき、「ドイツの学術研究の動向」のページに掲載しました。磯野先生は、ドイツなどドイツ語圏での独特のシステムで、博士の学位のさらに上位の資格である大学教授資格(Habilitation)を取得されている、数少ない日本人研究者です。記事はこちらをご覧ください。

2017年度「ドイツ研究留学説明会」が 7月1日(土)ドイツ文化会館にて開催されました。

2017-07-20

日本フンボルト協会では毎年ドイツ研究留学説明会を開催しています。この説明会の特色は最近ドイツ留学から帰国した留学経験者に参加いただき、専門別少人数の分科会で留学経験者と質疑応答ができることです。今年は、7月1日(土)に東京のドイツ文化会館でフンボルト協会総会が開催され、これに合わせてドイツ研究留学説明会が開催されました。ドイツ留学を志す大学院生や若手研究者約100名の参加がありました。なお、本説明会は、DAAD東京事務所にもご協力いただき、フンボルト財団本部の支援も得て行われました。
午後2時45分から45分間全体説明会を開催し、その後約1時間半専門別分科会を開催しました。全体説明会では、鍔田常務理事から留学説明会の説明とフンボルト協会ホームページによるドイツ留学支援についての説明があり、次いで井田常務理事からフンボルト奨学金の説明がありました。フンボルト奨学金が他の奨学金とは異なりドイツ政府がフンボルト財団を通じ、科学研究のパートナーとして奨学生を生涯にわかってサポートしてくれる奨学金であることを強調されました。さらに、DAAD東京事務所の玉井氏からDAAD奨学金の説明がありました。

専門別分科会では、人文科学系、社会科学系、理学系、工学系、生命科学系、医学系とDAAD分科会に分かれて専門分野別での少人数での質疑応答を行いました。各分科会には、最近帰国したドイツ留学経験者がそれぞれ2名程度参加し、これから留学を志す参加者とドイツでの研究や生活の状況、奨学金申請などについての質疑応答が行いました。司会者が論点を整理しつつ、参加者の個別の質問に留学経験者が体験に即して答える形式で、大変活発な分科会になりました。参加者からは、留学経験者に具体的な質問をすることができ、他では聞けないような話を直接聞くことができて大変有意義であったという声が多く寄せられました。

分科会終了後も、多くの参加者はフンボルト協会主催の講演会とレセプションにも参加し、レセプションでは留学経験者やそのほかの会員と交流を行いました。レセプションにはフォン・ヴェアテルン駐日ドイツ大使が出席されましたが、大使もドイツ留学を志す若手研究者と歓談されていました。

アンケートでは、本ドイツ研究留学説明会についての満足度や感想を尋ねましたが、その中で特記すべきことに、参加者の半数以上が、留学説明会に参加することで、ドイツ留学を現実のものと考えることができるようになったなど、ドイツ留学への考えかたが変わったと回答していました。
なお、参加者の多くは所属機関でのポスターやメールで本説明会を知ったとのことです。しかし、本説明会の情報がよく周知されている機関とそうでない機関があります。次回開催時により多くの若手研究者や大学院生に本説明会を通してドイツ留学について知っていただくには、これまで周知が不十分だった教育研究機関でもポスターやメールその他で情報を拡散していただくことが重要です。

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HP用の写真2

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ドイツで研究室を主宰して活躍中の研究者からドイツの学術研究の紹介記事を寄稿いただきました

2017-07-16

ドイツの研究機関で研究室を主宰して活躍している日本人研究者が在独PIネットワークと呼ばれる組織を作り、お互いの交流や日本からの留学のサポートなどの活動を行なっています。PIとはPrinciple Investigatorの略で、研究室を主宰する研究者のことをさします。このたび、在独PIネットワークのメンバーからドイツの学術研究の現状についてシリーズで寄稿いただくことになりました。ベルリンのDeutches Rheumaforschungszentrum (DRFZ)の常世田好司先生(免疫学)、マックスプランク高分子研究所の永田勇樹先生(理論化学・界面分光学)とコンスタンツ大学の磯野江利香先生(植物分子生物学・生化学)からの記事を「ドイツの学術研究の動向」のページに掲載しました。日独の比較が大変興味深い記事です。

常世田先生の記事はこちら
永田先生の記事はこちら 
磯野先生の記事はこちらをご覧ください。  (以上)

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