9月, 2017年

「日本フンボルト協会」2017年度年次総会を7月1日(土)にドイツ文化会館で開催しました。

2017-09-04

 日本フンボルト協会2017年度年次総会(通算第5回)は、2017年7月1日、東京・ドイツ文化会館で開催されました。午前中からの常務理事会および理事会の後、午後1時45分から会員総会が行われました。会員総会は、57名が出席し、梶 英輔常務理事の司会の下に、広渡清吾理事長の開会あいさつに続いて、理事長による2016年度活動報告および高橋輝暁会計担当常務理事の決算報告が行われ、承認されました。続いて2017年度活動方針が理事長から、また2017年度予算案が同常務理事から提案され、審議の後、決定されました。
 本総会は、任期2年の役員の交代期にあたり、理事・評議員・監事および顧問の候補者が理事会から会員総会に提案され、別途役員一覧に示す通り、2017年度―2018年度の役員が選任されました。
 会員総会後ただちに開催された新理事会は、理事長として桜田嘉章理事を、また、副理事長として縣 公一郎理事、伊藤 眞理事および西川伸一理事をそれぞれ選任しました。さらに常務理事として役員一覧に示す通り17名の理事が選任されました。
 会員総会および新理事会を終わって、午後2時45分から午後5時15分まで2時間半にわたって、恒例となったドイツ研究留学説明会が行われました。全体説明会に続いて専門ごとに分かれた6分科会で若手フンボルティアーナの助言を交えてより詳細な説明と相談、意見交換が行われました。参加したドイツ留学希望の若手研究者は97名にのぼりました。ドイツ研究留学説明会については別途の記事をご参照ください。
 午後5時半からは、フンボルティアーナに加えて留学説明会出席者も参加して、講演会が開催されました。今回は、ドイツ政治の専門家、河﨑 健教授(上智大学外国語学部, 2016年度ジーボルト賞受賞)が「ドイツ政治の現状-2017年連邦議会選挙を前にして」と題して講演し、難民問題やイギリスのEU離脱、そして「アメリカファースト」を掲げるトランプ大統領の外交・軍事政策の展開のなかで、世界のリベラルの旗手と目されているメルケル政権の動向を軸に、9月24日に予定される連邦議会選挙を前にしたドイツの政治状況について、詳しくそして分かりやすく分析し好評をえました。
 年次総会の掉尾にはフンボルティアーナに留学説明会出席者も交えて、レセプションが行われました。レセプションは縣副理事長の司会で進められ、最初に、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン駐日ドイツ大使からごあいさつをいただきました。大使は多くの若手研究者が参加していることに心強い印象をもたれたようで、レセプションの最後まで参加者との交流を楽しまれました。また、レセプションでは桜田新理事長が就任のあいさつを、広渡前理事長がお礼のあいさつをそれぞれ行いました。レセプションは、ベテランと若手の世代間交流に大きな役割を果たし、和気あいあいの雰囲気のなかで終えることができました。

Copyright(c) 2013 The Humboldt Association of Japan All Rights Reserved.