2016年度ドイツ研究留学説明会が
7月2日(土)ドイツ文化会館にて開催されました。

2016-09-08

例年は総会の際に留学説明会をおこなっていますが、今年は総会が名古屋で開催されたことから総会とは別に7月2日(土)に東京のドイツ文化会館でドイツ研究留学説明会を開催し、ドイツ留学を志す大学院生や若手研究者約100名の参加がありました。

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午後2時から1時間あまり全体説明会を開催し、その後約1時間半専門別分科会を開催しました。全体説明会では広渡理事長の挨拶のあとで、井田常務理事からフンボルト奨学金の説明があり、フンボルト奨学金は他の奨学金とは異なりドイツ政府がフンボルト財団を通じ、科学研究のパートナーとして奨学生を生涯にわかってサポートしてくれる奨学金であり、奨学生の中からノーベル賞受賞者を含め多くのすぐれた人材が輩出していることを強調されました。DAAD東京事務所の玉井さんからDAAD奨学金の説明、鍔田常務理事から、フンボルト財団による留学説明会やホームページによるドイツ留学支援についての説明があり、そのあとで、留学体験談が紹介されました。文系としては、DAAD奨学金を得てエアランゲン・ニュルンベルク大学で歴史学の研究をされた阿部ひろみ氏と、理系からはベルリンのドイツリウマチ疾患研究センター(DRFZ)で免疫学の研究をされた高橋武司会員(現・実験動物中央研究所)の体験談がありました。とりわけ高橋会員はアメリカでも留学経験があり、米独の研究環境の比較をされ、ドイツでの研究のやりやすさを示されました。

専門別分科会では、人文科学系、社会科学系、理工系、生命科学系、医学系とDAAD分科会に分かれて専門分野別での少人数での質疑応答を行いました。各分科会には、過去10年以内にドイツに留学をした留学経験者がそれぞれ2名程度参加し、これから留学を志す参加者とドイツでの研究や生活の状況、奨学金申請などについての質疑応答が行いました。各分科会は10−20名程度の規模で、司会者が整理しつつ、参加者の個別の質問に留学経験者が体験に即して答える形式で、大変活発な分科会になりました。参加者からは、留学経験者に個別に様々な質問ができ、大変参考になったという声が多くありました。さらに、分科会終了後にはレセプションがあり、リラックスした雰囲気の中で、参加者と留学経験者やフンボルト協会役員の交流が行われました。

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アンケートでは、留学説明会が役に立ち、必要とする情報が得られることで留学の実感がわくとともに、思ったよりも留学しやすいことがわかり、ドイツ留学の意志を強くしたという意見を数多くいただきました。

今回のドイツ留学説明会の開催にあたっては、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団本部からの経済的支援もいただきましたので、ここに謝意を表します。

なお、今回は会場の関係で大きなホールで4つの分科会を並行して進行したために、声が聞き取りづらいという問題点も指摘されました。この点については、来年以降改善の予定です。来年も6月ないし7月に東京でドイツ留学説明会を開催しますので、今回参加できなかった方は是非次回ご参加ください。

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