会員の招聘によるドイツ法の学術講演会が開催されます。
以下の2件の講演会は、いずれも会員((1)については、守矢健一〔大阪市立大学〕、(2)については、
高田篤〔大阪 大学、日独文化研究所理事、ジーボルト賞受賞者〕、 髙山佳奈子〔京都大学〕、守矢健一)が、講演者の招聘に尽力されました。法・政治と社会に広く関心を持つ若い研究者、特に将来留学を考えている方々にとって、日独学術交流の貴重な機会となることが期待されます。
(1)日独法学会講演会
演題:グローバル化時代を迎えた立憲国家におけるヨーロッパ的遺産
講演者: ミヒャエル = シュトルアイス 氏
日時:2015年7月4日(土)14:00~17:00
場所:芝蘭会館別館研修室1
〒606-8302京都市左京区吉田牛ノ宮町11-1
アクセス:http://www.shirankai.or.jp/facilities/access/index.html
(2)第18回ドイツ法フォーラム
演題:法制史と実定法学
講演者: ミヒャエル = シュトルアイス 氏
日時:2015年7月6日(月)14:00~17:00
場所:大阪市立大学文化交流センター
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
アクセス:https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/academics/institution/bunko(このサイトから「アクセスマップ」をクリックして下さい)
ミヒャエル = シュトルアイス 氏 (Michael Stolleis, Prof. em. Dr. Dr. h. c. mult.)紹介:
シュトルアイス氏は、1961年にワイン醸造徒弟期間終了検定審査合格後、ハイデルベルクおよび
ヴュルツブルクにおい て、法学を中心に、ドイツ文学、美術史を学ぶ。1967年に法学博士号を取得(指導教授:S.Gagnér)。博士論文は、 『18世紀末の哲学文献における国家理性、法、道徳』(Staatsraison, Recht und Moral in philosophischen Texten des späten 18. Jahrhunderts, 1971) として公刊される。1973年に国法学・行政法学・法制史・教会法の教授資格を取得(指導教授:A.Frhr. v. Campenhausen)。『国民社会主義法における公共の福祉の定式』(Gemeinwohlformeln im nationalsozialistischen Recht, 1974) は法学
現代史研究の最初期の重要な作品のひとつとなり、その後も法学現代史研究をリードしてきた。1974年にフランクフルト大学の公法学担当教授に招聘され、1991年にはマックス・プランクヨーロッパ法史研究所所長を
兼任(2006年までと2007年から2009年まで)。ヨーロッパ公法学史を確立し、基礎づける重要な業績を世に問い続けて来た。代表的なものとして『ドイツ公法史』(Geschichte des öffentlichen Rechts in Deutschland,
4 Bde (1988 (2. Aufl. 2012), 1992, 1999, 2012 )がある。社会保障法史や旧東独の法学史についても今後の研究の基礎となる研究を発表している。本年5月Orden Pour le Mérite für Wissenschaften und Künste の
一員に加えられた。
追記(7月22日):守谷会員による講演会報告を日独学術交流雑記帳(こちら)に掲載しました。