9月, 2019年
日本フンボルト協会が2019年度総会を6月2日(日)に
ドイツ文化会館(港区赤坂)にて開催しました。
2019年度の総会および各種企画について
1. 総会について 13:20-14:00
日本フンボルト協会2018年度年次総会が、6月2日(日)東京ドイツ文化会館で開催され、40名が参加しました。櫻田理事長による挨拶の後、2018年度の活動報告(櫻田理事長)、2018年度決算の説明(高橋輝暁常務理事)がなされました。高橋常務理事からは、特に会費納入状況の悪化により協会財政が逼迫している現状が説明されました。2018年度決算は、審議および監事による監査報告を受け承認されました。引き続き櫻田理事長から、2019年度活動方針として、留学説明会への参加者を一層増加させる具体的案の検討、若手フンボルティアーナーの本協会への参加促進、日独共同研究奨学金および協会財政安定化基金への一層の協力依頼などが説明されました。その後、2019年度予算案が、高橋輝暁常務理事から提案され、活動方針、予算案いずれも原案通り承認されました。
引き続き、伊藤副理事長から日独共同研究奨学金について、本事業のための外部企業・個人並びに協会会員からの募金状況の説明があり、目標額に達していない現状を踏まえ、協会内外に支援のお願いを引き続き行うことになりました。奨学金募金額は、その後、外部からの多額のご支援を賜り、8月末までに目標額(1000万円)に到達し、本奨学金事業を10年間運営することができることになりました。今回が第一回目となる2019年度日独共同研究奨学金には11件(理系7件、文系4件)の応募があり、選考委員会での厳正・公平な審査の結果2件(理系、文系各1件)を採択し、常務理事会(同奨学金実施委員会)に提案し承認された旨、報告されました。採択された共同研究についての詳細は、協会HPに掲載されています。本奨学金は2020年度も引き続き募集を行いますので、日本フンボルト協会会員による多数の応募をお待ちしています。
協会の現理事は本総会をもって任期満了となり、2021年度総会までの新理事および新評議員候補一覧が櫻田理事長から提案され、原案通り承認されました。
2. 講演会開催 14:00-15:00
ドイツ日本研究所所長Pro.Dr.Franz Waldenberger氏 による「コーポレート・ガバナンスの日独比較」(日本語)と題する講演会が催されました。講演では、日本とドイツの企業によるガバナンス体制の違いなどについて専門的視点も含めながら、わかりやすく説明していただきました。企業による様々な事案が報道されている昨今の状況において、ご講演の演題はトピックなテーマであり、講演終了後、会員との活発な質疑応答がなされました。さらに講演会終了後、隣接する富山県赤坂会館3F会議室に、Waldenberger教授との懇談の場を移して、同教授と本協会会員とによる活発な意見交換が行われました。
3. ドイツ研究留学説明会 15:00-17:30(全体説明会15:00-15:45、専門別分科会16:00-17:30)
全体説明会では、フンボルト奨学金およびDAAD奨学金の説明がなされ、その後、6つの専門分科会(人文科学、社会科学、理工学、生命科学、医学、DAAD奨学金)に分かれ、それぞれの会場で若手留学経験者と留学希望者との個別・具体的な質疑応答が活発に行われました。同説明会では、フンボルト奨学金やDAAD奨学金による留学についての耳より情報を得たり、個別の相談などを受けることができ、説明会参加者からも好評を博していますので、ドイツ留学に関心のある方は、是非、参加してください。留学説明会についての詳細は、協会HPをご覧ください。
4. ミニ・コンサート 17:30-18:00
恒例のミニ・コンサートが行われ、今年は、Mozartのクラリネット5重奏曲が演奏されました。
演奏曲および演奏者などは以下の通りです。
演奏曲: W.A.Mozart :クラリネット五重奏曲 イ長調 KV.581
Ⅰ Allegro Ⅱ Larghetto Ⅲ Menuetto Ⅳ Allegretto con Variazion
演奏者:Cl. 磯部周平 Vn. 蓬田清重 設楽久美子 Va. 針谷美智子 VC. 清水唯史
5. 新理事会 18:00-18:30
総会において承認された新理事による新理事会が開催され、理事による互選の結果、伊藤 眞副理事長が新理事長に、また副理事長には、縣 公一郎理事(留任)、西川 伸一理事(留任)、浅田 和茂理事(新任)が、それぞれ選任されました。また、協会会則により、伊藤新理事長から各支部長が指名されました。伊藤新理事長からは、今後、日本フンボルト協会を担っていく若い世代のフンボルティアーナーに同協会に積極的に参加してもらい、若い意見を取り入れていきたい旨の挨拶がありました。伊藤新理事長の挨拶および新役員名簿については協会HPをご覧ください。
梶 英輔常務理事の司会による懇親会が、ドイツ留学説明会参加者も加わり、約90名の参加のもと和やかに行われました。懇親会には、離任前のお忙しい中、日本フンボルト協会名誉会員でもあるCarl von Werthern駐日ドイツ連邦共和国大使のご出席を賜りご挨拶をいただきました。また、伊藤新理事長の挨拶、乾杯の音頭の後、留学説明会参加者と協会会員との間で、留学説明会で質問しきれなかった点なども含め、ドイツ留学に関する活発な情報交換がなされました。