12月, 2019年

第2回(2020年度)「日独共同研究奨学金」を募集しています

2019-12-27

日本フンボルト協会では、国際学術交流をさらに推進するため、昨年全ての学術分野を対象とした「日独共同研究奨学金」を設立しました。「日独共同研究奨学金」は、日本のフンボルティアーナーの申請によりドイツの優秀な若手研究者を招聘し、共同研究の実施を支援する事業です。給付対象とする学問分野は、文系、理系を問わず、全ての学問分野としています。助成額は共同研究1件あたり50万円とし、毎年2件まで助成します。公募要綱と申請書類は、こちらをご覧ください。選考は、本協会常務理事会のもとに設置した12名から成る選考委員会が行います。現在、第2回(2020年度)奨学金の募集を行っています。ぜひふるって応募ください。ご関心・ご質問は、info@avh-jp.comまでご連絡ください。

日本フンボルト協会顧問の佐々木毅先生が、2019年度の文化勲章を受章されました。

2019-12-23

佐々木毅先生の文化勲章御受章をお祝い申し上げます

日本フンボルト協会顧問の佐々木毅先生が、2019年度の文化勲章を受章されました。心からお祝い申し上げます。私たちにとってもこの上ない喜びです。日本フンボルト協会は、1989年来東西に分かれて活動していたフンボルティアーナの組織を合同して、2013年に設立されました。佐々木先生は、東日本フンボルト協会理事長を3期6年間務められ、合同後も本協会顧問として引き続き日本のフンボルティアーナの組織と活動の発展に尽力していただいています。
佐々木先生は、政治学者として、マキャベリ―を始めとする西洋政治思想の研究、そして、現代欧米のイデオロギー研究、また現代日本政治の分析にも大きな成果を挙げられました。一方で思想研究と他方で現代政治へのコミットは、佐々木先生の学問のふところの深さを示しています。2009年に上梓された岩波新書『政治の精神』は、先生が「政治とは何か」を市民に語ったものとして広く読まれています。
佐々木先生は、第27代の東京大学総長を務められました(2001-2005年)。その時期は、国立大学が戦後新制大学として最大の難局を迎えた時でした。佐々木総長は、国立大学協会会長として全国国立大学の陣頭に立って、国立大学法人化が日本の国立大学の改革的発展の道を拓くために全力をあげて取り組まれました。その活動の軌跡は、2006年に上梓された『知識基盤社会と大学の挑戦―国立大学法人化を越えて』(東京大学出版会)で知ることができます。
佐々木先生の学問的業績と社会的活動は、語りつくせないほどの大きさと広がりをもっています。文化勲章の御受章は、そのことを示すものにほかなりません。フンボルティアーナとしてあらためてお祝いとお喜びを申し上げるとともに、これまでの御尽力に心から感謝申し上げます。これからも日本社会にとって佐々木先生の存在と学識が必要とされるものと思います。先生のますますの御健勝と御自愛を衷心よりお祈りいたします。    (文責・本協会常務理事 広渡清吾)

                      

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