2017年度「ドイツ研究留学説明会」が 7月1日(土)ドイツ文化会館にて開催されました。

2017-07-20

日本フンボルト協会では毎年ドイツ研究留学説明会を開催しています。この説明会の特色は最近ドイツ留学から帰国した留学経験者に参加いただき、専門別少人数の分科会で留学経験者と質疑応答ができることです。今年は、7月1日(土)に東京のドイツ文化会館でフンボルト協会総会が開催され、これに合わせてドイツ研究留学説明会が開催されました。ドイツ留学を志す大学院生や若手研究者約100名の参加がありました。なお、本説明会は、DAAD東京事務所にもご協力いただき、フンボルト財団本部の支援も得て行われました。
午後2時45分から45分間全体説明会を開催し、その後約1時間半専門別分科会を開催しました。全体説明会では、鍔田常務理事から留学説明会の説明とフンボルト協会ホームページによるドイツ留学支援についての説明があり、次いで井田常務理事からフンボルト奨学金の説明がありました。フンボルト奨学金が他の奨学金とは異なりドイツ政府がフンボルト財団を通じ、科学研究のパートナーとして奨学生を生涯にわかってサポートしてくれる奨学金であることを強調されました。さらに、DAAD東京事務所の玉井氏からDAAD奨学金の説明がありました。

専門別分科会では、人文科学系、社会科学系、理学系、工学系、生命科学系、医学系とDAAD分科会に分かれて専門分野別での少人数での質疑応答を行いました。各分科会には、最近帰国したドイツ留学経験者がそれぞれ2名程度参加し、これから留学を志す参加者とドイツでの研究や生活の状況、奨学金申請などについての質疑応答が行いました。司会者が論点を整理しつつ、参加者の個別の質問に留学経験者が体験に即して答える形式で、大変活発な分科会になりました。参加者からは、留学経験者に具体的な質問をすることができ、他では聞けないような話を直接聞くことができて大変有意義であったという声が多く寄せられました。

分科会終了後も、多くの参加者はフンボルト協会主催の講演会とレセプションにも参加し、レセプションでは留学経験者やそのほかの会員と交流を行いました。レセプションにはフォン・ヴェアテルン駐日ドイツ大使が出席されましたが、大使もドイツ留学を志す若手研究者と歓談されていました。

アンケートでは、本ドイツ研究留学説明会についての満足度や感想を尋ねましたが、その中で特記すべきことに、参加者の半数以上が、留学説明会に参加することで、ドイツ留学を現実のものと考えることができるようになったなど、ドイツ留学への考えかたが変わったと回答していました。
なお、参加者の多くは所属機関でのポスターやメールで本説明会を知ったとのことです。しかし、本説明会の情報がよく周知されている機関とそうでない機関があります。次回開催時により多くの若手研究者や大学院生に本説明会を通してドイツ留学について知っていただくには、これまで周知が不十分だった教育研究機関でもポスターやメールその他で情報を拡散していただくことが重要です。

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