6月, 2019年
三島憲一会員の講演
「フンボルト・フォーラムをめぐって―血塗られた歴史への問い?」をYouTubeでご覧いただけます。
日本フンボルト協会・関東甲信越支部は,2019年3月30日,「富山県赤坂会館」(ドイツ文化会館の隣にある施設です)におきまして,2018年度の総会を行いました。この機会に,三島憲一会員(大阪大学名誉教授)にお願いして,「フンボルト・フォーラムをめぐって――血塗られた歴史への問い?」と題する講演をしていただきました。
フンボルト・フォーラムは,ベルリン王宮の跡地に立つ複合文化施設で,博物館としての機能もあり、2019年中にもオープンする予定です。三島憲一会員は,ドイツ近現代史の紆余曲折を体現するこの施設の現在に至るまでの歴史を紹介し,展示品が主に帝国主義時代に西欧諸国が植民地から略奪したものであるという事実をもとに,さまざまな問題に言及されました。
フンボルト・フォーラムの「血塗られた歴史」をめぐる,きわめて興味深いこの講演は,三島会員のご厚意で,YouTubeでもご覧いただけることとなりました。アドレスは以下の通りです。https://youtu.be/_794ykxQ0ik
(日本フンボルト協会 関東甲信越支部支部長 井田 良)
2019年度日本フンボルト協会『日独共同研究奨学金』の採択結果を
公表します。
2019年度日本フンボルト協会日独共同研究奨学金の採択結果を、以下のように伊藤眞選考委員長より公表いたします。日独共同研究奨学金の目的等についてはこちら(http://avh-jp.com/2018/12)をご覧ください。
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第1回目となる本年度の同奨学金には、11件(理系7件、文系4件)の申請があり、選考委員会で厳正・公平に審査した結果、
以下の2件が本年度の助成対象共同研究として採択されましたので、祝意をもって発表いたします。
1.研究標題:冠詞のない言語は冠詞なしでどのように対象を示しているのか?
名詞および文の指示機能についての独中日対照研究
助成対象者氏名、資格、所属機関、及び研究分野:
Meng-Cheng Lee, Dr.phil.,
Lektor,LMU München,
Germanistische Linguistik
申請者氏名及び研究分野:田中 愼教授(慶応義塾大学)、ドイツ語学
2.研究標題:確率的均質化問題に対する Unfolding 法とその破壊⼯学への応⽤
助成対象者氏名、資格、所属機関、及び研究分野:
Mario Varga, MSc in Mathematics, PhD student/Research Fellow, Technical University of Dresden, Applied Analysis
申請者⽒名:⾚⽊ 剛朗教授(東北⼤学)、応用解析学(数学)
日独共同研究奨学金制度は、来年度も継続して実施しますので、奮って申請の程お願いいたします。
最後に、本奨学金制度のためにご寄付いただきました、協会外の個人・企業の方々また、本協会会員諸氏に改めて厚く御礼申し上げます。
日本フンボルト協会理事長
日独共同研究奨学金選考委員長
伊藤 眞